2013年12月12日木曜日

映画監督小津安二郎生誕100周年、俳優笠智衆が語る思い出。

本日、12月12日は映画監督、小津安二郎の生誕100周年にあたる日。
今回、ご紹介する本は、その小津安二郎作品の殆どに出演した、俳優、笠智衆が監督小津安二郎や同時撮影されていた大船撮影所での撮影秘話を語った一冊、「大船日記―小津安二郎先生の思い出」のご紹介です。

松竹キネマへは小津監督が1923年、笠智衆が1925年の入社。入社年が近い両者がその後、多くの作品で関わり、その後、監督の小津を師と仰ぐ関係となっていく。

入社以来、端役を演じることが多く、大部屋俳優時代が続く、笠智衆を起用し、1936年に「一人息子」、1942年には妻に先立たれ、男手一つで息子を育てる父親を演じた「父ありき」とその後の彼の俳優としてのイメージとなる「日本の父親像」が確立されるきっかけとなる。
個人的には、「男はつらいよ」の住職や、テレビドラマ「おれは男だ!」のおじいちゃんの印象が強く、「日本のおじいちゃん」のイメージですが。

そんな戦前、戦後の映画を通した、戦友であり、師弟ともいえる関係が語られる、今となっては貴重な一冊です。ご覧ください。


ご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。

2013年8月13日火曜日

「長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ」天才ダンサーの生き様を通し「生きること」を問いかける

今年3月より日本を代表するフラメンコダンサーである長嶺ヤス子のドキュメンタリー映画「長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ」が全国で順次公開されている。

監督は大宮浩一、2010年介護サービスの現実、理想を描いた「ただいま それぞれの居場所」、翌年2011年には東日本大震災で津波の被害を受けた風景とそこで出会った人々を記録した「無常素描」などのドキュメンタリー映画監督である。



生きていくことを捉えてきた監督が、今回の映画「長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ」では、孤高の舞踊家、長嶺ヤス子の姿を通して「生きるとはどういうことか?」を問いかけている。

東風(とうふう)公式チャンネルより『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』劇場予告編



そして今回、映画の中でも触れられている100匹以上の捨て犬や猫と暮らす生活の写真やもう一つの顔である画家としての彼女の作品を多数挿入した自伝をご紹介「差し押さえは白い花びら」サイン入りです。



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2013年8月6日火曜日

映画「愛と誠」新旧早乙女愛はどちらがお好み

先日、三池崇史版「愛と誠」のDVDを家族で観た。
原作は、40代から50代ぐらいの方なら説明も要らないだろうが、「週刊少年マガジン」全盛期の70年代、スポコン漫画で人気を博した梶原一騎による少女向けではない、少年誌版恋愛漫画である。

連載当時、「愛は平和ではない、愛は戦いである。 ~(元インド首相ジャワハルラール・ネルーが娘に宛てた手紙の一文)」や登場人物、岩清水弘の手紙一文「きみのためなら死ねる」など話題となり、もともと小説家を志していた梶原一騎らしく、文学色の強い作品であったと思う。

このシリアスといえる作品が三池崇史監督により、70年代歌謡曲によるミュージカル調でコミカルな映画に仕上げたということで、公開当時、気になってはいたが、原作のイメージが壊されている映画は大体つまらないことが多いので観ないと決めていたが、娘が気になっている様だったので観てみることにしました。(本当はCM観たとき、かなり気になってはいましたが)

結果、非常におもしろかった。
太賀誠役の妻夫木聡もなかなかはまり役(ちょっと傷がデカ過ぎだが)、早乙女愛役の武井咲が、それ以上に気に入った。
やはり当時の原作を忠実に焼き直しても、今観てみれば非常につまらない内容になっていただろうということが、観終わってみて初めて気付いた事が悔しい。
2時間程度で話を完結させるため、最後の方はかなりムリムリ押し込んだイメージはあったが、後半、自分を捨てた母親に、線路で迫り来る電車を待つシーンは好きな場面だったが、忠実に描かれ良かった。

そんな最初のイメージと違い、すっかり気に入ってしまった「愛と誠―天使が悪魔に恋をした」の予告編(角川映画宣伝部公式動画)です。



さて、この「愛と誠」映画化されたのは今回が初めてではありません。 少年マガジン連載中の1974年~1976年に3部作として映画化されております。 主人公、太賀誠は1972年にデビュー、翌年の73年には「情熱の嵐」を大ヒットさせていたアイドルの西城秀樹、そして相手役の早乙女愛は西城秀樹の相手役として一般公募により選ばれ、役名と同名で映画デビューとなった早乙女愛。 これは原作の人気に、西城秀樹の人気が加わり大ヒット。その後、太賀誠役を「続・愛と誠」で南条弘二、「愛と誠・完結篇」では加納竜と代えてはいるが、主演の早乙女愛とシリーズとしての流れは変えずに完結させている。

そして今回、ご紹介する商品はシリーズ最終となる「愛と誠・完結篇」です。
この完結篇は、冒頭で紹介した三池崇史版「愛と誠」が、このシリーズでいう「愛と誠」「続・愛と誠」の内容が描かれ、そのままラストに飛んでしまう感がありましたが、こちらは三池崇史版には描かれなかった新しい敵役が登場しストーリーが展開されていきます。(三池崇史版は「自分を捨てた母親に、線路で迫り来る電車を待つシーン」などそのストーリーの一部は描かれてはおりますが)

それではご覧ください。


大映ドラマのようなセリフ回しがお好きなあなた、この機会にいかがでしょうか
ご来店有難うございました。

2013年7月22日月曜日

ブルース・リー没後40年を迎え、懐かしの雑誌を紹介。

前回、カンフー映画「燃えよドラゴン」出演のジム・ケリー関連の商品を紹介致しましたが、本日は主演のブルース・リーです。

昨日、7月20日はブルース・リー没後40年ということで、香港では追悼イベントが行なわれるなど、いまだに熱狂的なファンがいるようで、香港文化会館では映画で着用した衣装など約600点を集めた特別展示が行なわれ、やはり命日の20日より5年間という長期間での一般公開が開始されました。

本日紹介する商品はそんなブルース・リーのファンクラブ向けに輸入販売されたと思われる雑誌の紹介。タイトルは「BRUCE LEE & JACKY CHAN」です。
タイトル通りこの雑誌、ブルース・リーだけではなく、ブルース・リー亡き後、70年後半から、モンキーシリーズ(蛇拳、酔拳など)で人気となったジャッキー・チェンとのダブルタイトルとなっております。

それではご覧ください。

1冊目は「ブルース・リー&ジャッキー・チェン オリエンタルヒーローズ」です。



2冊目は「ブルース・リー&ジャッキー・チェン カンフースーパースターズ」です。



タイトルロゴの大きさがジャッキー・チェンの方が大きいのは忘れてください。
ご来店有難うございました。

2013年7月20日土曜日

「燃えよドラゴン」出演のジム・ケリー死去。主演の「ジム・ケリー IN ブラック・サムライ」

先月(6月)、29日に空手家で、俳優のジム・ケリーがサンディエゴの自宅で亡くなられた。67歳、死因は癌とのこと。
そのジム・ケリー、「燃えよドラゴン」でアフロヘアーのかっこいい黒人の俳優として記憶しているいますが、それ以外の出演した映画はまったく知りませんでした。

まあ「燃えよドラゴン」が1973年の製作、当時は71年に公開された「黒いジャガー」がヒットし、世はブラック・パワー・ムービーの時代でしたが、その流行も私自身が劇場へ映画をよく観に行くようになる70年代後半から80年代にはすっかり影を潜めていましたので仕方がありませんが。

今回、紹介する作品はそのジム・ケリーが主演を務める「ジム・ケリー IN ブラック・サムライ」格闘アクションムービー(新品)です。

こちらです。



そういえば当時、「コーヒービート」というお菓子のCMにもアフロヘアーの黒人俳優が出演しており、そのアフロヘアーがインパクトがあり、小学校のクラスで流行っていたような記憶があります。このCMを覚えている方おりますでしょうか?

ご来店有難うございました。

2013年7月12日金曜日

元近鉄バファローズの武智投手死去で今はなき球団を振り返る

今月1日、元近鉄バファローズの武智文雄(旧姓田中)投手が心不全の為、86歳で亡くなられた。

武智投手は新設したばかりの近鉄(当時パールス)に入団。1950年新設から4年連続最下位で「地下鉄球団」と呼ばれていたチームを、54年に最多勝(26勝)を獲得し、初の最下位脱出(4位)の原動力となり、翌55年にはパ・リーグ初となる完全試合を達成するなど、弱小チームには欠かせない存在でありました。

本日、ご紹介する本は、そんな武智文雄の在籍していた今は無き近鉄バファローズの歴史を振り返る名著「魅惑の球団近鉄バファローズ―逆境からの反撃」です。

こちらです。


こんな“ミラクルバファローズ”とまで称賛された球団ですが、球団消滅までの55年間で一度も日本一になれなかったのは不思議です。89年の日本シリーズでの加藤哲郎の発言が悔まれます。
当時、ジャイアンツファンであった私にとっては有難かったですが。

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2013年7月9日火曜日

出産告白後の安藤美姫、女は弱し、されど母は強し

今月、6日、7日に福岡で行われたアイスショー「ファンタジーオンアイス2013 in 福岡」に安藤美姫さんは出産告白後、初めての演技を披露しました。

その前日、今回紹介の本「空に向かって」を当ブログにて紹介しようと思っていたのですが、彼女がショーの後にマスコミの取材攻勢あったり、外圧で演技がうまくこなせるのかなど余計な妄想にふけっているうちに、結局その日は書きそびれてしまいました。

そして昨日のネット上の記事では、彼女の演技は、ミュージシャンのAIの生歌に合わせ披露した滑りのコラボ演出で大成功だったらしく、そのため、公式ブログでは現在この曲への問合せが殺到ししているとのことです。
その生歌のタイトルは「ママへ」。絶妙のタイミングです。

わたしは「ママへ」という曲を知らないので、早速調べてみましたが、ロッテ ガーナミルクチョコレートCMソングで日本中のお母さんに贈る"笑顔で泣ける"「ママ、ありがとう」のメッセージ・­ソング!だそうです。

このことから、母になる決意を表したい彼女の気持ちと、スキャンダルになりかねないこの状態を沈静化させたいと願う、したたかな計算の両方が感じられます。

女は弱し、されど母は強し

この「ファンタジーオンアイス2013 in 福岡」はテレ朝チャンネル2で7/14(日) よる07:00-よる09:00 と7/27(土) 深夜01:00-深夜03:00の2回放送されるようです。

そして今回、ご紹介する本は冒頭に書きました「空に向かって」です。
彼女のこれまでの栄光と苦難を書いた初ので自伝。

ご来店有難うございました。

2013年7月5日金曜日

「積木くずし 〜親と子の200日戦争〜」娘の暴力に耐える母親、小川真由美はポイズン・ママ

ちょっと前になりますが、TBSテレビの「爆報! THE フライデー」のスペシャル版で「名作ドラマの知られざる真実・宿命の2人が奇跡の再会スペシャル」が放送され、たまたま観ていたところ、久し振りに女優の小川真由美がゲスト出演しておりました。

このコーナーは30年前、一人娘を非行から立ち直らせた俳優、穂積隆信の体験記「積木くずし」が話題になり、当時人気の高部知子が主演(娘役)でドラマ化されたとき、娘の暴力にひたすら耐える母親役を演じた、女優の小川真由美が、その原作者の穂積隆信と30年ぶりの再会するという内容でした。

こちらがテレビドラマの原作本とその一年後に出版された母親の本。



当時のこのドラマは高視聴率を稼ぎ出し、非行を更生させた親のバイブルとして多くの子を持つ親に読まれ、その体験を公演などで語られたようですが、現実にはこの体験記が原因での原作者の穂積隆信の家庭崩壊、主演の高部知子のスキャンダルと芸能界の虚像が暴露されてしまった曰く付きのドラマとなってしまいました。

そして今回ご紹介する本は、母親役の小川真由美の正に真逆のそれを思わせるようなこれ「ポイズン・ママ―母・小川真由美との40年戦争」です。なんだかタイトルも似てます。


今回は実の娘さんの体験記、紹介文では「この本がきっかけになって、出来れば平穏無事なごく普通の親子関係を取り戻したい」と書かれております。……そうですか。

ご来店有難うございました。

2013年6月29日土曜日

元SMAPの森クン、ガンバってるんだな

先ほど、ヤフーのトップページを眺めていると、映像トピックスの欄に「SMAP森くんは…元ジャニーズの現在」と書かれたリンクが…。 早速、観てみると、懐かしい森クンの顔が、若干映像が暗く、はっきりは確認できないが、オートレースの世界に入って15年経過しているが、あまり変わっているように見えないのは、他のSMAPメンバーの年を重ねた顔をTVで見慣れているためか?

現在、レースでの調子があまり良くないよ語っているが、オートレースの選手寿命は何歳ぐらいなのだろうか?
やはり元は芸能人、インタビューに答える仕草も様になっております。久々に懐かしい顔に出会えました。


こちらは公式チャンネル映像です。

当店ではそんな森クンのSMAP脱退後、レーサーになるまでのドキュメントビデオを販売しております。




そしてデビューから初勝利までの軌跡



アイドルではない森且行をご堪能ください。

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2013年6月14日金曜日

迷作「さよならジュピター」観てから読むか、読んでから観るか

本日、ご紹介する商品は「さよならジュピター」ビデオです。
この作品、1984年度東宝にて製作された、小松左京同名小説原作のSF映画です。

「日本沈没」「エスパイ」「復活の日」など数々の作品が映画化され、話題、ヒットとなった小松左京の作品ですが、この作品、公開前はかなり期待されておりましたが、いざ公開してみると、当時「スターウォーズ」が大ヒットしていたことから、日本の宇宙物に期待していたSFファンも大勢いましたが、期待が大きかった分、その内容(ストーリー、特撮技術も含め)に酷評の嵐だったことを記憶しております。やはり当時の日本のSFX技術では本格的な宇宙物は時期尚早だったのでしょうか。

しかし、現在ではこの「さよならジュピター」、一部のマニアの間では傑作であるなどの評価が上がってきております。(一般受けしないものをマニアは好みますが)
そんなところに、この作品の当時の製作裏話や特撮技術の革命などを当時のスタッフに取材をしたノンフィクション「さよならジュピターをつくったわけ(全14巻)」がダウンロード販売されております。

第一巻はこちら無料です。

当店ではこの迷作「さよならジュピター」VHS版を販売しております。当時の裏話を「さよならジュピターをつくったわけ(全14巻)」で読んでから観るか、作品を観てから読むか。ご購入をお待ちしております。

ご購入はこちら


ご来店有難うございました。

2013年5月17日金曜日

金子光晴のラブレターの著者はあの番組の司会者

今回ご紹介するのは「金子光晴のラブレター」です。

この作品は、詩人、金子光晴の30歳年下の恋人(愛人という表現は違うかな)大川内令子さんの青春物語であり、詩人、金子光晴のもうひとうの人生の物語といえるものであり、青春ドキュメント小説であり、自伝小説でもあるというおもしろい作品となっております。

著者は江森陽弘、テレビ朝日のモーニングショーの司会をされていた、あの人です。
はずかしい話ですが、わたしは江森陽弘さんが、あの番組の司会者だとは知りませんでした。

そして、この作品は、著者が大川内令子さんから直接聞いたお話を元に書かれており、「週刊朝日」連載された当時は、その反響は様々で大川内令子を励ます手紙や電話がある一方で、「妾の話なんかやめろ」という批判の声も多かったようですが、回が進むにつれ、「妾」の声は減って、ついには無くなるほどの人気になったとのことです。

実際、私がこの作品を知ったのは、「週刊朝日」の連載ではなく、にっかつロマンポルノとして、主演、関根恵子(現 高橋恵子)監督、東陽一で話題になった映画の「ラブレター」です。
たしか、その当時のにっかつロマンポルノは、70年代の勢いに翳りが見え始めてきた時期であり、有名女優の主演や文芸作品路線(高田美和主演「軽井沢夫人」82年や吉行淳之介原作「暗室」83年など)にはしり、ソフトタッチが一部のファンには不評だった記憶があります。

それではご覧ください。

ご覧頂き有難うございました。ご購入をお待ちしております。

2013年5月4日土曜日

堺正章「天皇の料理番」は星いくつ?

今回ご紹介する本は「天皇の料理番」です。 

日露戦争さなかに軍人からカツレツを食べさせてもらった時の味に感動した少年が、西洋料理のシェフになり、その後、天皇家の料理長にまでなるという実在の人物、秋山徳蔵の波乱万丈の人生を描いた伝記小説。著者はこの分野(伝記小説)を得意とする杉森久英です。 

この小説、1980年にTBSにてドラマ化させており、主演は堺正章、共演者に当時漫才ブームで人気になっていた明石家さんま、舞台、映画中心に活躍していた鹿賀丈史とキャストも新鮮でした。

このドラマのメインの脚本家は鎌田敏夫ですが、後に明石家さんまを主役にし大ヒットした「男女7人夏物語」が同じ鎌田敏夫の脚本でTBSドラマだったのはうなずけます。
また、局は違いますが「料理の鉄人」で美食アカデミーの主宰となる鹿賀丈史、同じTBS人気番組「チューボーですよ」の堺正章シェフと、なにか料理に特別な縁があるのでしょうか?

それではご覧ください。


それではご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。

2013年4月26日金曜日

「禁断の惑星」古典的SFはミニスカートがセクシー

今回、ご紹介するのは古典的SF映画作品「禁断の惑星」です。
この映画は1956年に製作されたアメリカ映画、当時、子供向け映画としての評価しかなかったSF映画が認められた金字塔的作品です。

内容は宇宙移民が開始された西暦2200年、20年前惑星アルテア4に移住をし、その後、連絡を絶った移民たちと惑星の探索探索の為、アダムス船長率いる宇宙船が着陸するところから物語が始まります。
住人たちはすでに謎の怪物に殺され、残っていた住人はモービアス博士と惑星アルテア4で生まれた娘アルタ。そして博士が作り上げたロボットのロビーのみであった。はたして彼らはこの惑星から脱出できるのだろうか?……という流れになっております。

この映画、その後のSF映画に影響を与えていると言われておりますが、有名なところではモービアス博士に作れれ、彼らの世話をするロボット「ロビー」です。
このロビーは映画の中のマスコット的存在になりますが、スターウォーズのR2-D2はロビーをモデルにしたと言われております。(個人的にはロビー自体2足歩行、通訳ロボットであることからC-3POかなと思うのですが)
また、ロビー自体人間を攻撃できないようにプログラムされておりますが、これもアシモフの「ロボット三原則」を思い出します。
また、この惑星を支配する謎の怪物の正体、これは「惑星ソラリス」を思い出します。

話題の多い、この作品ですが個人的な見所は、アルタ(アン・フランシス)がロビーに作らせた彼女のミニスカートのコスチューム。これは父親以外の異性を知らない彼女のキャラクターの危うさを際立たせております。

それではご覧ください。


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2013年3月10日日曜日

「鉄騎兵、跳んだ」佐々木譲の初期人気バイク小説

今回、ご紹介する本は「鉄騎兵、跳んだ」です。
この小説は、今では「警察の血」などの警察小説で有名な佐々木譲の初期に多く発表されたバイク小説で「55回オール讀物新人賞」を受賞した著者デビュー作です。
この頃発表された著者のバイク小説は現在でも人気で復刻希望の作品が非常に多いです。

ちなみに表題作「鉄騎兵、跳んだ」は同名タイトルで映画化されております。
主演は当時新人だった石田純一です。実はこの作品は公開当時、上野の映画館で観ております。
たしか二本立て上映だったとおもいますが、もう一本は忘れてしましました。

内容はモトクロスのレーサーとしてノービスクラスで活躍し、ジュニア昇格で有望視されていた主人公が実力の壁にぶつかり、引退を考えたところに、新人の天才ライダーが登場し、再起を賭けて最後の挑戦をするという内容です。

この単純明快なストーリーが気持ち良く、映画を観たのが先か、小説を読んだのが先かは覚えていませんが、お気に入りの作品でした。
最近、文春文庫で復刊したようですが、短編5編収録とありましたが、こちらは短編6編収録です。
それではご覧ください。


佐々木譲のバイク小説は他にも入荷しております。出品いたしましたらこちらでご紹介する予定でおります。
それではご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。

2013年2月22日金曜日

「雨が好き」作家 高橋洋子さん、現在女優のお仕事は?

今回紹介するのは、女優の高橋洋子が今では無くなってしまった中央公論新人賞(1981年第7回)を受賞した作品「雨が好き」です。

高橋洋子と聞くと、年配の方は作家のイメージより、女優としてのイメージが強いと思いますが、私も彼女の作品は読んでいないので、女優という印象です。
特に彼女が主役の映画「旅の重さ」で下着姿のシーンをテレビで見たときは、まだ小学生高学年でドキドキして一緒に観ていた母親の顔を見れませんでした。
ちなみにその「旅の重さ」の原作本はこれです。(この投稿時は売切れです。再入荷の場合は「カートに入れる」ボタンが表示)


さて話は戻りまして彼女が中央公論新人賞を受賞したこの本「雨が好き」は2年後の1983年に彼女の脚本、監督、主演で東宝で映画化されております。
その関係でしょうか、今回ご紹介する「雨が好き」のカバーは通常のカバーとは違います。発行時期が1972年12月となっており、これから公開される映画の為に宣伝用のスチール写真仕様になっております。(個人的には汚れが目立たなくて非常に良い。)この仕様は最近はあまりお目に掛かれません。

どうぞご覧ください。


それではご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。

2013年2月8日金曜日

「ベトナムのダーちゃん」、16年ぶりの再会「ダーちゃんは、いま」

本日ご紹介する本は「ダーちゃんは、いま」です。
この本は現在40代から50代の方の中には、学校などで紹介され実際の読まれた方も多いであろう「ベトナムのダーちゃん」のシリーズです。

著者は早乙女勝元、表紙絵、挿絵は遠藤てるよとシリーズ共通です。
この「ベトナムのダーちゃん」の内容は、ふるさとをアメリカ軍に焼かれ、目の前で母を殺された当時11歳の少女のダーちゃん(チャン・ティ・ダー)を通して、平和の大切さを問うおはなし。
この本の発売当時、主人公と同年代だった私も、先生から読むようにと言われ買って読んだ記憶があります。

この本はその後、17歳になったダーちゃんが学校の先生を目指している姿を描いた「がんばれダーちゃん」と続き、今回紹介の「ダーちゃんは、いま」で著者が16年ぶりにダーちゃんに再会するという内容になっております。
この本は著者の16年前を回想する場面が、前作の説明も兼ねているので、この本だけでも読みやすくなっております。


この本は1992年に初版が発行されておりますが、1993年に著者を古谷一行が演じ、シリーズ全編を「ベトナムのダーちゃん」の同名タイトルで映画化されているようです。

ご来店有難うございました。

2013年2月4日月曜日

小林敏也「画本 宮澤賢治」をまとめた総集本第2弾「賢治草双」

本日紹介するのはイラストレーターの小林敏也氏が宮沢賢治の作品に惹かれ出版してロングセラーとなった「画本 宮澤賢治」の総集編ともいうべき、「賢治草双」です。

元になっている「画本 宮澤賢治」は1979年パロル舎より発売され、年1回のペースで出版された人気シリーズで既刊で以下15巻が発売されています。

「どんぐりと山猫」1979年05月発行
「猫の事務所」1983年10月発行
「銀河鉄道の夜」1984年09月発行
「やまなし」1985年07月発行
「土神と狐」1985年12月発行
「オッベルと象」1987年03月発行
「注文の多い料理店」1989年07月発行
「雪わたり」1989年12月発行
「雨ニモマケズ」1991年06月発行
「シグナルとシグナレス」1994年04月発行
「セロ弾きのゴーシュ」1995年04月発行
「よだかの星」1995年04月発行
「かしわばやしの夜」1996年06月発行
「風の又三郎」1997年発行
「蛙の消滅」2000年03月発行

 現在ではすべて絶版により古本でのみ購入可能です。 

そしてこの「賢治草双」ですが、先に発売され好評だった「賢治草紙」の続編となります。 「賢治草紙」は上記の「画本 宮澤賢治」の1巻から10巻までをまとめた本で、この「賢治草紙」は残りの10巻から15巻をまとめております。 しかしこの本は単なる総集本ではなく、あらたに未収録の「毒もみのすきな署長さん」「風の又三郎」異稿を加えて前作よりも価値ある内容となっており「画本 宮澤賢治」をお持ちの方にもご満足頂けます。

それではこちらをご覧ください。



毎年、それらの原画をもとにした幻燈を上映する朗読会「月夜の幻燈会」が行われ、昨年で7回目だったそうです。意外とご近所で開催されていたので、ちょっとビックリしました。
ご来店有難うございました。