2012年11月25日日曜日

地上最初の草食人間誕生 戯曲「緑色のストッキング」安部公房

今日は、「砂の女」「他人の顔」など、国内よりも海外での評価の高いイメージがする作家、安部公房の戯曲「緑色のストッキング」です。
下着泥棒である男が、自殺をキッカケに、食料問題の解決の為に、草食人間を創りだそうとする医者(研究者)たちに父親を取り戻そうとする家族を巻き込んだお話。
この作品は第26回(昭和49年度)の読売文学賞戯曲賞を受賞しております。

そして当時、第6回紀伊国屋演劇公演が新宿の紀伊国屋ホールで上演されております。
出演者は以下の通り。

出演者

田中邦衛
宮崎謙治
佐藤正文
丸山善司
伊藤裕平
岩浅豊明
岡田英次
山口果林
条文子
大西加代子
大谷直
前年に立ち上げた「安部公房スタジオ」のメンバー多数出演されております。

美術・安部真知、照明・河野竜夫、舞監・早乙女初穂

それではこちら



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2012年11月22日木曜日

スターウォーズ劇場パンフ復刻ボックス

先日、ウォルト・ディズニーが40億ドルで「スターウォーズ」を手掛けた制作会社ルーカスフィルムを買収しましたが、お陰でエピソード6(正確にはエピソード3を最後に)で終了したスターウォーズが引き続き観れるのは非常に嬉しいです。
エピソード4を劇場で見たのは中学時代、あのオープニングを観たときは興奮しましたが、あれから30年以上経過し、あの頃程の興奮はありませんが、それでもおじさんなりに公開が待ち遠しい今日この頃です。しかもジョージ・ルーカスは4000万株の大株主となり、次回作ではクリエーティブコンサルタントになるということですので期待が持てます。 

今回の商品は2005年の「スター・ウォーズ エピソード3―シスの復讐」が公開時にシリーズ完結を記念して限定販売された劇場パンフ復刻ボックスです。このボックスとシスの復讐のパンフレットを買うことで、全シリーズのパンフレットをまとめて保存ができるという物。その中には「トリロジー特別篇」のパンフレットも含まれております。それではこちら。



映画だけではなく、小説、コミックなどに登場した兵器や宇宙船も紹介しているガイドブック(洋書)はこちら


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2012年11月18日日曜日

20才の微熱 郷ひろみシングル同名タイトルのエッセイ

今日、50年代の方には懐かしアイドル、郷ひろみのエッセイ「20才の微熱」です。 表紙カバーは篠山紀信の撮影です。なかなか男らしく撮れてます。本書巻頭カラーページにも胸を肌蹴た男性らしいカットが収められています。 この本が発売されたのは1976年(昭和51年)、その前の年1975年(昭和50年)にジャニーズ事務所からバーニングプロダクションに移籍しており、ジャニーズ時代の王子様イメージを払拭したい本人とバーニングの思惑があったのでは?

本書タイトルは同じ時期に発売されたシングル「20才の微熱」に合わせてつけられております。


その他、昭和アイドル本のご紹介。


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2012年11月14日水曜日

N.Y.MANHATTAN BLUE DAYS 高橋ひとみ写真集 印象的な「ふぞろいの林檎たち」の彼女

本日のご紹介は
N.Y.MANHATTAN BLUE DAYS 高橋ひとみ写真集 / 撮影 居坂和典です。
彼女をはじめての認識したのは「ふぞろいの林檎たち」です。第一話だったと思いますが、大学生の中井貴一扮する仲手川良雄が立ち寄った風俗店に勤める風俗嬢の役で、いきなり脱いだのがとても印象的でした。第一話でレギュラーの役者さんが脱いだりするのは結構忘れないですね。
これ以前にも中村雅俊主演の「俺たちの旅」の第一話で同じくレギュラーの金沢碧扮する大学のバスケ部のマネージャー洋子が着替えるところを偶然、同級生の田中健扮するオメダが遭遇する場面があり、いまだの彼女をテレビなどで観る度に思い出します。

高橋ひとみがテレビでトーク番組に出演していたときに初めて知ったのですが、もともと彼女は舞台出身で寺山修司の秘蔵っ子として可愛がられていたとのこと。そうか彼女は東北の出身なのか、道理で色白で地味な感じがするなぁと勝手なイメージを抱いていましたが、あとで調べたら東京出身でした。イメージは怖い。

この写真集「N.Y.MANHATTAN BLUE DAYS」は1992年の発売、「ふぞろいの林檎たち」からは10年ちかく後となりますので印象はかなり違いますが、それ以前の彼女の写真集は知りませんので、たぶんこれがファースト写真集ではないかと思います。(間違っていたらゴメンナサイ)




寺山修司の秘蔵っ子は何人いるのでしょうか?



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2012年11月7日水曜日

あばれはっちゃく / 山中恒 今のいじめっ子とは一味ちがうぞ

今日は児童文学作家、山中恒さんの「あばれはっちゃく」です。
個人的にはあまり読んだことのない作家さんですが、大林宣彦監督の「転校生」の原作者(おれがあいつであいつがおれで)ということで有名です。
この「あばれはっちゃく」1979年よりテレビシリーズが放映されていましたので、原作も同時期に書かれたのかと思っていましたが、以外に古く1970年6月~1972年3月まで読売少年少女新聞に掲載されていました。
テレビシリーズとしては79年からスタートし80年半ばまで続いた人気ドラマであったのは優等生的子供ドラマのケンちゃんシリーズから「あばれはっちゃく」の主人公、桜間長太郎のあばれんぼうだが憎めないキャラクターが新鮮だったのでは?

本書の「あばれはっちゃく」は桜間長太郎の小学校五年生から小学校六年生までの2年間をヒロイン宮本ヒトミちゃんへの淡い恋心を絡めながら進行していきます。ちょっと懐かしい気持ちに浸れる大人も楽しめる良書です。



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奥州路・七日の疾走―木枯し紋次郎 シリーズ初の長編

今日の「奥州路・七日の疾走―木枯し紋次郎」です。 「奥州路・七日の疾走」はいままでの短編小説ではなく、シリーズはじめての長編小説です。 しかしもともと、ロードムービー的なところがありますので、今回の内容も暴風雨に巻き込まれ船が難破、賭場も親分衆の住まいもない奥州路に流れ着いた紋次郎が一刀流の達人と30人の刺客に追われながら関八州の地を目指すという一つの大きなストーリーはありますが、従来のシリーズ同様、関八州に向うなか、様々な話が絡み合い連作小説のような流れで、通常のシリーズ同様違和感なく楽しめます。こちらの商品は初出の講談社版です。



こちらは「木枯し紋次郎」のような股旅小説の先駆けとなった街道シリーズ「地獄を嗤う日光路」、主人公は心臓病みの渡世人・小仏の新三郎。


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2012年11月5日月曜日

穴(1960年) / ジャック・ベッケル監督 脱獄劇の末路は 

今回紹介するのは書籍ではなくビデオ。昨日紹介しました「ル・ジタン」同様、ジョゼ・ジョヴァンニの原作をもとに映画化しました、ジャック・ベッケル監督の遺作となった「穴」です。

刑務所からの脱獄を計画する同じ獄房の4人の中に、第五の男ガスパル(マーク・ミシェル)がその獄房に入れられてくる。その第五の男が入ってきたことで無事脱獄することができるのだろうか」という話です。非常に緊迫感のある内容です

この原作は、「ル・ジタン」同様、著者ジョゼ・ジョヴァンニ自身の実話をもとに書かれております。脱獄まで経験しているとは驚きです。そのリアリティには原作だけではなく、中心となる俳優たちが映画が初めてという異色新人を起用したことも一役買っています。

DVDが以前発売されていたようですが、現在は高値がついているようです。

今回の商品はビデオ(VHS)となりますので、再生環境がございますようでしたら、是非ご検討願います。



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2012年11月4日日曜日

放浪の犯罪者の生きざま「ル・ジタン―犯罪者たち」

本日紹介するのはジョゼ・ジョヴァンニの小説「ル・ジタン」です。
この小説はアランドロン主演で映画化されております。

内容はジプシーの生まれの為に差別を受けてきた男、ル・ジタンの憤りと反逆の人生を描くフィルム・ノワール。著者が監督・脚本も手がけております。 実際、ジョゼ・ジョヴァンニ自身もギャングで投獄された経験もある異色の作家です。
そして今回の紹介の「ル・ジタン―犯罪者たち」ケイブンシャ文庫版ですが、なんと翻訳は柴田錬三郎、貴重な一冊です。



こちらは主演のアランドロン生誕75周年記念映画祭の公式Trailerです。ご堪能ください。

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