2013年2月22日金曜日

「雨が好き」作家 高橋洋子さん、現在女優のお仕事は?

今回紹介するのは、女優の高橋洋子が今では無くなってしまった中央公論新人賞(1981年第7回)を受賞した作品「雨が好き」です。

高橋洋子と聞くと、年配の方は作家のイメージより、女優としてのイメージが強いと思いますが、私も彼女の作品は読んでいないので、女優という印象です。
特に彼女が主役の映画「旅の重さ」で下着姿のシーンをテレビで見たときは、まだ小学生高学年でドキドキして一緒に観ていた母親の顔を見れませんでした。
ちなみにその「旅の重さ」の原作本はこれです。(この投稿時は売切れです。再入荷の場合は「カートに入れる」ボタンが表示)


さて話は戻りまして彼女が中央公論新人賞を受賞したこの本「雨が好き」は2年後の1983年に彼女の脚本、監督、主演で東宝で映画化されております。
その関係でしょうか、今回ご紹介する「雨が好き」のカバーは通常のカバーとは違います。発行時期が1972年12月となっており、これから公開される映画の為に宣伝用のスチール写真仕様になっております。(個人的には汚れが目立たなくて非常に良い。)この仕様は最近はあまりお目に掛かれません。

どうぞご覧ください。


それではご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。

2013年2月8日金曜日

「ベトナムのダーちゃん」、16年ぶりの再会「ダーちゃんは、いま」

本日ご紹介する本は「ダーちゃんは、いま」です。
この本は現在40代から50代の方の中には、学校などで紹介され実際の読まれた方も多いであろう「ベトナムのダーちゃん」のシリーズです。

著者は早乙女勝元、表紙絵、挿絵は遠藤てるよとシリーズ共通です。
この「ベトナムのダーちゃん」の内容は、ふるさとをアメリカ軍に焼かれ、目の前で母を殺された当時11歳の少女のダーちゃん(チャン・ティ・ダー)を通して、平和の大切さを問うおはなし。
この本の発売当時、主人公と同年代だった私も、先生から読むようにと言われ買って読んだ記憶があります。

この本はその後、17歳になったダーちゃんが学校の先生を目指している姿を描いた「がんばれダーちゃん」と続き、今回紹介の「ダーちゃんは、いま」で著者が16年ぶりにダーちゃんに再会するという内容になっております。
この本は著者の16年前を回想する場面が、前作の説明も兼ねているので、この本だけでも読みやすくなっております。


この本は1992年に初版が発行されておりますが、1993年に著者を古谷一行が演じ、シリーズ全編を「ベトナムのダーちゃん」の同名タイトルで映画化されているようです。

ご来店有難うございました。

2013年2月4日月曜日

小林敏也「画本 宮澤賢治」をまとめた総集本第2弾「賢治草双」

本日紹介するのはイラストレーターの小林敏也氏が宮沢賢治の作品に惹かれ出版してロングセラーとなった「画本 宮澤賢治」の総集編ともいうべき、「賢治草双」です。

元になっている「画本 宮澤賢治」は1979年パロル舎より発売され、年1回のペースで出版された人気シリーズで既刊で以下15巻が発売されています。

「どんぐりと山猫」1979年05月発行
「猫の事務所」1983年10月発行
「銀河鉄道の夜」1984年09月発行
「やまなし」1985年07月発行
「土神と狐」1985年12月発行
「オッベルと象」1987年03月発行
「注文の多い料理店」1989年07月発行
「雪わたり」1989年12月発行
「雨ニモマケズ」1991年06月発行
「シグナルとシグナレス」1994年04月発行
「セロ弾きのゴーシュ」1995年04月発行
「よだかの星」1995年04月発行
「かしわばやしの夜」1996年06月発行
「風の又三郎」1997年発行
「蛙の消滅」2000年03月発行

 現在ではすべて絶版により古本でのみ購入可能です。 

そしてこの「賢治草双」ですが、先に発売され好評だった「賢治草紙」の続編となります。 「賢治草紙」は上記の「画本 宮澤賢治」の1巻から10巻までをまとめた本で、この「賢治草紙」は残りの10巻から15巻をまとめております。 しかしこの本は単なる総集本ではなく、あらたに未収録の「毒もみのすきな署長さん」「風の又三郎」異稿を加えて前作よりも価値ある内容となっており「画本 宮澤賢治」をお持ちの方にもご満足頂けます。

それではこちらをご覧ください。



毎年、それらの原画をもとにした幻燈を上映する朗読会「月夜の幻燈会」が行われ、昨年で7回目だったそうです。意外とご近所で開催されていたので、ちょっとビックリしました。
ご来店有難うございました。