2013年5月17日金曜日

金子光晴のラブレターの著者はあの番組の司会者

今回ご紹介するのは「金子光晴のラブレター」です。

この作品は、詩人、金子光晴の30歳年下の恋人(愛人という表現は違うかな)大川内令子さんの青春物語であり、詩人、金子光晴のもうひとうの人生の物語といえるものであり、青春ドキュメント小説であり、自伝小説でもあるというおもしろい作品となっております。

著者は江森陽弘、テレビ朝日のモーニングショーの司会をされていた、あの人です。
はずかしい話ですが、わたしは江森陽弘さんが、あの番組の司会者だとは知りませんでした。

そして、この作品は、著者が大川内令子さんから直接聞いたお話を元に書かれており、「週刊朝日」連載された当時は、その反響は様々で大川内令子を励ます手紙や電話がある一方で、「妾の話なんかやめろ」という批判の声も多かったようですが、回が進むにつれ、「妾」の声は減って、ついには無くなるほどの人気になったとのことです。

実際、私がこの作品を知ったのは、「週刊朝日」の連載ではなく、にっかつロマンポルノとして、主演、関根恵子(現 高橋恵子)監督、東陽一で話題になった映画の「ラブレター」です。
たしか、その当時のにっかつロマンポルノは、70年代の勢いに翳りが見え始めてきた時期であり、有名女優の主演や文芸作品路線(高田美和主演「軽井沢夫人」82年や吉行淳之介原作「暗室」83年など)にはしり、ソフトタッチが一部のファンには不評だった記憶があります。

それではご覧ください。

ご覧頂き有難うございました。ご購入をお待ちしております。

2013年5月4日土曜日

堺正章「天皇の料理番」は星いくつ?

今回ご紹介する本は「天皇の料理番」です。 

日露戦争さなかに軍人からカツレツを食べさせてもらった時の味に感動した少年が、西洋料理のシェフになり、その後、天皇家の料理長にまでなるという実在の人物、秋山徳蔵の波乱万丈の人生を描いた伝記小説。著者はこの分野(伝記小説)を得意とする杉森久英です。 

この小説、1980年にTBSにてドラマ化させており、主演は堺正章、共演者に当時漫才ブームで人気になっていた明石家さんま、舞台、映画中心に活躍していた鹿賀丈史とキャストも新鮮でした。

このドラマのメインの脚本家は鎌田敏夫ですが、後に明石家さんまを主役にし大ヒットした「男女7人夏物語」が同じ鎌田敏夫の脚本でTBSドラマだったのはうなずけます。
また、局は違いますが「料理の鉄人」で美食アカデミーの主宰となる鹿賀丈史、同じTBS人気番組「チューボーですよ」の堺正章シェフと、なにか料理に特別な縁があるのでしょうか?

それではご覧ください。


それではご購入をお待ちしております。ご来店有難うございました。